加藤のゴールでドロー(10節広島川崎の話)

~直近のサンフレッチェ広島

基本的に土日祝が仕事という生活。今日みたいな仕事が早く終わった日には簡単な夕食を作りながら記事を書くことにする。その前に今日のJリーグの試合結果が気になるがこの記事を書いたあとに視聴することにしよう。リアルタイム観戦できるのは年間で数試合だが、ここ最近は試合情報の遮断がうまくいっていて家で見るのであればリアルタイムで見る必要性をそこまで感じなくなった。

Jリーグ公式HPより

日曜日の川崎戦はドロー決着。川崎はスキッベ体制下の広島が最も苦手とするチームと自分は認識していた。

広島の十八番のハイプレスを仕掛けるも川崎が誇る中盤の選手の技術力で剥がされる。そして広島DFが苦手な足速い系ウイングの存在。ピッチを広く使って仕掛けられる。さらに家長フリーマンにボランチ化するサイドバックなど、マンツーマン守備を採用する広島にとってマークを絞らせてくれない工夫の多い川崎は、とにかく難しい相手という印象だ。

 

今節も試合前にイメージした展開は、広島の高い位置までプレスに出たウイングバックの後方のスペース(=3センターバックの脇や後方のスペース)をうまく使われて崩されるシーンはある程度あると思っていた。

強引なハイプレスは行わず

試合は始まってみると、広島はハイプレスを行わない。今季は相手によって前線からハイプレスを仕掛けるかどうかを見極めている気がしていたが、川崎には”行かない”判断。広島のウイングバックの選手は川崎のサイドバックの選手にハイプレスを掛けることはほぼ無く、仕掛けて剥がされたときの広島のディフェンスが3枚の守備となることのリスクヘッジとして、無闇に前に行かない選択をとった。

ただし川崎の2CB+アンカーの3人に対しては、広島の2シャドー1フォワードできっちり抑えることは行っていたのでミドルゾーンでのプレスはかなり嵌っていて、前半の流れを引き寄せた要因となった。

好きだった川崎らしさ

前半は広島に先制点を献上し良いところが無かった川崎だが、後半開始いきなり良いところが。大南が体の向きを大外に向けながら広島のマークを外側に誘導しながら、実際にパスを出したのはハーフスペースに位置取った瀬川。個人の技術とポジショニングで前進し小林の決定機まで繋がった。

また川崎は昨季と比較しロングボールの使用が増え決定機まで繋がったこともあった。理由としては、プレス強度の高い広島に自陣低い位置で奪われるカウンターを受けることを避けるリスクヘッジと、3バックのカバーしきれないスペースをシンプルな手数掛けない攻撃で陥れようとしたことにあると思う。

とうとう出たね。。。

10節に初めて出た加藤のゴール。数字に表れる結果を残している大橋に対し、加藤への風当たりが強くなりつつある中で、とうとう出たね。。値千金の同点ゴール。

加藤の凄さは何かと問われれば、相手の重心を冷静に見て逆を取るプレーと答える。これができるのは広島では加藤だけで、ボランチもシャドーもできるのはこの基本的でそして重要な個人戦術があるからこそ。これは満田にも川村にも大橋にもない強みだと思うし、プロ年齢で教えてもらって身に付くことではない。相手と対峙してくねくね逆を取るドリブルで今後も楽しませてほしい。

そして昨季加入後ゴールを量産してくれた彼だがら本来はシュートも上手い。広島の”シャドー”の1枚は加藤の席としてもう一人のパートナーを考えるべきだと思わされる。そんな偉大な選手になりつつある。期待したい。

さいごに

今節も前半にあれだけ圧倒したのに2点目が取れなかった。後半終盤あれだけ攻めたのに勝ち越せなかった。相手GKの上福元が素晴らしいセーブを連発したのはあるが、印象としては勝てる試合をまた引き分けた。ただリードされてから追いついたことを考えれば引分けはまだ良しとするか。どれだけ無敗が続こうが引分けでは勝ち点1しか取れない。1勝2敗も3分も得られる勝ち点は同じ。欲するのは勝利のみ。

これから今日行われたvs新潟戦を見る。圧勝していることを願う。