楽しい話(1節浦和広島の話)

サッカー日本代表の試合の前の円陣。「楽しもう!」と声が上がった。

スポーツにおける「楽しい」とは何か、そんなことをぼんやりと考えていたのだが先日レイトショーで見たアニメ映画はその「楽しい」がテーマとなっていたように思う。


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ハイキュー!!」は高校バレーをテーマにした青春スポーツ漫画。バレーを通じて主人公たちの苦悩と成長を描く。私は原作未読であり熱心なファンとはとても言えないがアニメ作品は全て目を通していた。

 

映画で示された「楽しい」について考えてみると、負けたら引退という”本気”の戦いの中で、想像を超えてくる相手の強さを目の当たりにしたとき、勝ちたい思いを共有できる仲間と共闘することで湧き上がった感情と解釈できた。

 

映画では主人公のライバルに焦点が当たっていた。才能はあるが楽しくプレーしていないクールな天才プレーヤーの彼。試合の経過とともに彼の心情の変化が見える構造で面白かった。

 

ハイキュー!!」という作品全般を通して主人公は度々壁にぶつかる。がその壁を超えるために「必要なことは何か」を考える。そして導き出した解となる練習を全力で行い本番で壁を超える。そして言う「バレー楽しいな」と。あ、そうだよな、それ、楽しいよな。

 

自ら考えて実践し成果が出るからこそ生まれる「楽しい」はスポーツ選手だけではなく、私などの一般人にも必要なことだと思った。

 

過去の自分のように部活動でただ与えられたメニューをこなし「あぁ今日も疲れた」と満足していても良いのかもしれない。ただし、もし私が当時に戻ってスポーツを真剣にできるのであればハイキューの主人公のような「楽しい」を感じたいと思った。

 

ただ過去には戻れないので仕事に趣味に「楽しい」を追い求めていきたいね。「楽しい」と感じるまでの苦悩もセットにして。

 

 

 

~直近のサンフレッチェ広島

先日のJ1リーグ開幕戦の広島vs浦和について簡単に振り返っておこう。まず結果は以下。

Jリーグ公式HPより

浦和ヘグモ監督のサッカーがベールを抜いだ。まるでカタールW杯のスペイン代表のように1アンカーに3トップ、サイドバックは外側レーンに位置取り流行りのミッドフィルダー化はしない、ウイングとセンターフォワードに「個人」で打開できる選手を配置するクラシックなポゼッションスタイル。

 

広島は想定通りのマンツーマンハイプレスで浦和の組み立てに応戦。広島にとって嵌めやすい浦和のフォーメーション(前回の記事に書いた)でずっと試合が推移していたように思う。結果はハイプレスが機能し前線でボール奪取する場面が何度も見られた。私的にはそりゃそうなると言う感じ。

 

広島の攻撃の部分で言うと、3トップ(1トップ2インサイドハーフ)が中央とハーフスペースでそれぞれ3人が効果的に起点になれたのが良かった。(これも前回の記事で書いたが)昨年前半戦のような動いて動いて前進するのではなく、担当レーンからなるべく動かずプレーする3トップの強さと上手さが強力に映った。特に広島でプレーする大橋は初見であったが身体が強くボールを預けることができるし、前を向くと"一発"がある。相手にとっては脅威となる選手であった。また浦和の伊藤と小泉が意識前側にポジションを取るのでグスタフソンの脇が結構空くことがあり、そこを上手くつけていたと思う。

 

浦和がまだまだ仕上がってなく開幕戦で叩けて良かったと思うのが正直なところ。グスタフソンは日本人にはいないポゼッションの申し子なのは分かったし、前田、松尾のウイングは強力だ。今の浦和の戦力でヘグモ監督の掲げるスタイルが完成されたとき、やはり脅威になると思った。

またこのクラシックなポゼッションスタイルは浦和の方がG大阪より先に形になりそうな気がするんだよな、伊藤も岩尾もいるし、戦術理解に前のめりな渡邉を起用するのはなんとなく分かる気がする。以上です。

 

 

土曜日は仕事お休みが取れそうなので、味の素スタジアムに行く予定です。